ここでは、夫や妻の浮気(不倫)が発覚したケースにおいて内容証明郵便を送付する場合の、書き方や注意するポイント、無料フォーマットなどをご紹介しています。
「浮気(不倫)相手に慰謝料を請求したい」
「浮気(不倫)をすぐに止めさせたい」
といった方などは、ぜひ参考にしてください。
夫・妻の浮気(不倫)相手へ送る内容証明に書く項目
夫・妻の浮気(不倫)相手へ送付する内容証明郵便の書面には、以下に挙げる項目を記載するのが一般的です。
■書面のタイトル(「通知書」「慰謝料請求書」など)
■不貞行為があった事実
■上記不貞行為により自分が精神的苦痛を受けた旨
■上記不貞行為が民法第709条・第710条の不法行為にあたる旨
■相手への要求内容(慰謝料請求、交際中止、接触禁止など)
■慰謝料の振込期日・振込先(※慰謝料を請求する場合)
■上記要求に応じてもらえない場合の法的措置(訴訟提起など)
■日付、送り主および相手の氏名・住所
☞文字数・行数など内容証明の書式・ルールはこちら
☞内容証明の出し方(送り方)についてはこちら
浮気(不倫)相手に内容証明を送る際に注意すべきポイント
事実のみを記載する
内容証明郵便の書面本文には、把握できている事実のみを書くようにしましょう。
事実と異なる内容や誇張した内容などを書くと、真実味が薄れることで相手の心的プレッシャーも薄れてしまう可能性があります。
脅迫めいた文言を入れない
浮気された事実に、怒りや憎しみを覚えるのは当然のことです。
しかしながら、そうした感情に任せて、浮気相手を誹謗中傷する内容や脅迫めいた内容を入れてしまうのは危険です。自分にとって不利な状況となる恐れがあります。
事実のみを、冷静に記載しましょう。
資料等は同封しない
内容証明郵便では、浮気の証拠資料や写真等を同封することはできません。
何か添付したい資料等がある場合には、別便で資料を送付した旨を内容証明の書面に記載(例:別便にて●月●日に●●を送付しております)したうえで、別途、書留郵便等で送付しましょう。
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このように、内容証明郵便を自分で書く場合には、いくつもの知っておくべきポイント、注意点があります。
不安な場合には、弁護士などの各専門家へ作成を依頼するのがおすすめです。
浮気(不倫)相手に送る内容証明のフォーマット
最後に、夫や妻の浮気(不倫)相手へ送付する内容証明郵便のフォーマットをご紹介します。
夫の浮気相手である女性に対し、慰謝料を請求するケースにおけるフォーマットとなっています。
ご自身の事情に合わせて適宜書き変え、ご自由にお使いください。
通知書
私、例文子は、例文美殿(以
下、「貴殿」といいます)に
通知します。貴殿は、私の夫
である●●と、少なくとも●
●年から不貞行為を繰り返し
てきました。その事に関し夫
の自白のみならず、証拠の●
●もございます。私は、夫と
貴殿の不貞行為を知り、筆舌
に尽くし難い精神的苦痛を受
けました。この先結婚生活を
継続していくことも不可能で
す。貴殿の行為は民法第70
9条・第710条の不法行為
に該当するものですので、私
は貴殿に対し慰謝料として●
●万円の支払いを求めます。
本書面到達後10日以内に下
記口座にお振込ください。
●●銀行●●支店
普通口座●●●
口座名義:例文子
尚、上記期日までに支払いが
確認できない場合は、解決の
ためやむを得ず法的措置を講
じます。ご了承ください。
令和●年●月●日
東京都●●区●●●-●-●
●●●
東京都●●区●●●-●-●
●●● 殿
☞浮気(不倫)されたケース以外の内容証明テンプレートはこちら
※本フォーマットは、あくまで一般的な書式例として掲載しているものであり、個々の具体的な事案に対応するものではございません。ご利用にあたっては、各自でご判断のうえ、各自の責任においてご利用いただくとともに、個別の事案に応じた書類の作成に関しては弁護士などの各専門家にご相談ください。
まとめ
今回は、夫・妻の浮気(不倫)相手に内容証明郵便を送る場合に書くべき項目や、知っておきたい注意点、フォーマットなどをご紹介しました。
なお、内容証明を自分で書く際に参考となる書籍もインターネット等で簡単に手に入るので、そうした書籍を参考にして書くのもおすすめです。
また、当サイトでは、夫・妻の浮気(不倫)相手に内容証明郵便を送ることで得られるメリットや、送った後の対処法などについても解説しています。ぜひそちらも併せて参考にしてみてください。(☞浮気(不倫)相手に内容証明を送るメリット、その後の対処法などはこちら)