ここでは、内容証明を自分ではなく弁護士に依頼して作成・送付する場合の、メリットやデメリット、依頼にかかる費用の相場目安などをご紹介しています。
「内容証明を自分で書いて送るか、弁護士に依頼するか迷っている…」
「弁護士に頼みたいけれど、費用が高くつきそうで心配…」
といったお悩みや疑問をお持ちの方などは、ぜひ参考にしてください。
内容証明を弁護士に頼むメリット
専門的で難しい書面のイメージがある内容証明。しかし、内容証明郵便というのは郵便局が提供している郵便サービスのひとつであり、実はどんな人でも利用することができます。
ただし、内容証明のより適切かつ効果的な活用を望むのであれば、法律のプロフェショナルである弁護士に依頼するのがおすすめです。
その主な理由を3つ、以下にまとめました。
法的に適切な内容で作成・送付ができる
内容証明は、法的な措置を検討している場合に、その前段階として活用することも多いものです。
こういったケースにおいて、きちんとした法的効果を生じさせるためには、法的に適切な内容・表現で書面を作成することが非常に重要となります。
不適切な表現等があることで、自分にデメリットが生じてしまうこともあり得るでしょう。
こうした内容証明の役割を考えると、法律の専門家である弁護士に作成・送付を依頼することには大きなメリットがあると言えます。
より強い心的プレッシャーとなる
受け取った人に心的プレッシャーを与えられるというのも、内容証明が持つ大きなメリットのひとつです。
この相手へ与える心的プレッシャーは、差出人が弁護士であればより大きなものとなるでしょう。
このメリットに期待して弁護士に内容証明の作成・依頼をするケースも多くあります。
相手が応じない場合や訴訟になった時に交渉ができる
内容証明だけでトラブルが解決することもありますが、相手が反論してくるなど、すんなり解決とはいかないケースも少なくありません。
そうした場合に、その後の交渉や法的手続きまでそのままお願いできるのも、弁護士に内容証明を依頼することの大きなメリットです。
とくに訴訟等を見越して内容証明を送る場合には、初めから弁護士に任せてしまった方が何かとスムーズでしょう。
他の専門家と比較したときのメリットとは?
内容証明は、弁護士だけでなく、「司法書士」や「行政書士」に依頼することもできます。
そのなかでも「弁護士」に依頼をするメリットとして大きいのは、上でも説明した“その後の交渉等までトータルに対応してもらえる”というものです。
(司法書士でも、ケースによっては代理人として内容証明を作成・送付してその後の交渉も代理できますが、「認定司法書士であること」「140万円以下の請求であること」など条件があります。)
当サイトでは、「司法書士」「行政書士」に内容証明を依頼した場合のメリットや費用相場目安などもご紹介しているので、弁護士とのくわしい違いについては、そちらのページも参考にしてください。
☞内容証明を「司法書士」に依頼する場合のメリットや費用を確認する
☞内容証明を「行政書士」に依頼する場合のメリットや費用を確認する
内容証明を弁護士に依頼するデメリットもある?
内容証明の作成・送付を弁護士に依頼することで生じるデメリットとしては、弁護士に支払う依頼費用が挙げられます。
当然ですが、自分で作成・送付する場合には、郵便局の窓口で支払う手数料等の実費以外にかかるものはありません。
しかし、自分ですべて行うのは手間がかかりますし、法的に正しい書面を作成して効果的に送付する自信のない方も多いでしょう。
先ほど解説した弁護士に依頼するメリットを考慮し、送った後のことも考えて判断することをおすすめします。
気になる依頼費用は?
弁護士に内容証明を依頼する場合にかかる費用相場の目安は、以下のとおりです。
★3万円~5万円前後
書面を作成してもらい自分名義で送るのか、差出人名義も弁護士としてもらうのかによっても、費用は異なります。
弁護士名義で送る場合の方が、費用は高いと考えておきましょう。
なお、内容証明の作成のみという依頼は受け付けていない弁護士事務所もあります。
※上記費用の相場はあくまで目安であり、事務所や依頼の内容によって差があります。
まとめ
今回は、弁護士に内容証明を依頼する場合のメリットやデメリット、費用などを一挙に解説しました。
自分で書いて送ることも可能ではありますが、より効果的に内容証明を活用したいなら、ぜひ弁護士に任せることも検討しましょう。