ここでは、行政書士に内容証明の依頼をしようかどうか検討している方や、他の仕業に頼む場合との違いについて知りたい方に向けて、行政書士に頼むメリット&デメリット、依頼費用の目安などを丁寧に解説しています。
「弁護士や司法書士に書いてもらう場合との違いが知りたい」
「行政書士に頼む場合、いくらぐらいかかるのか知りたい」
といった方は、ぜひ最後までチェックしてください。
そもそも行政書士とは?
行政書士は、官公署に提出する書類や権利義務に関する書類、事実証明に関する書類の作成を行う資格者です。
内容証明については、依頼者の意思にもとづき、文書作成の代理人として書面を作ることができます。
内容証明を行政書士に依頼するメリット
行政書士に内容証明を頼むメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。
適切な内容で書いてもらえる
内容証明は、自分で書いて送ることもできるものです。
しかし、内容証明を書いた経験がある方はそう多くないでしょう。「どう書けばいいのだろう…」「何を書いたらいいのか分からない…」という方がほとんどだと思います。
行政書士のなかには内容証明の作成業務を専門的に行っているところもあるので、そうした行政書士に依頼すれば、事案に応じた適切な内容で文面を作ってもらえます。
受け取った相手がプレッシャーを感じる
自分で作って送る内容証明の場合、相手が「放っておけばいいだろう」と軽く受け止めてしまうことも考えられます。
しかし差出人が行政書士の名前であれば、相手が心的プレッシャーを感じ、対応を検討することも期待できるでしょう。
過剰に警戒されてしまうのを避けられる
弁護士名義で内容証明を送る場合、相手が「争うつもりなのだな」「訴訟を起こす気なのだな」と受け取ることが考えらえます。
しかし、訴訟に関与できない行政書士からの通知であれば、ただちに法的紛争になるものとは捉えられないことが多いでしょう。当事者間での整除的な解決を望んでいる場合、その意図を伝えやすいと言えます。
費用を抑えやすい
弁護士に依頼する場合と比べて費用を抑えやすいのも、行政書士に内容証明を頼むメリットのひとつです。
訴訟等に発展することが予想される場合などは依頼できませんが、そうでない場合で、費用を抑えつつ専門家に作成してもらいときには行政書士がおすすめです。
内容証明を行政書士に依頼するデメリットもある?
行政書士に内容証明を作成してもらうデメリットとして挙げられるのは、依頼にかかる費用です。 自分で書いて送るだけなら、この依頼費用がかかることはありません。
しかし、上でご紹介したメリットも大きなものだと思うので、費用対効果を考えてメリット・デメリットを捉えることをおすすめします。
争いたい場合には不向き
行政書士は、法的紛議に発展することが避けられないようなケースでの内容証明作成代行は行えません。
そのため、裁判で争いたい場合や、そうなることが予想される場合には、弁護士への依頼を検討しましょう(一定の条件下では司法書士にも依頼できます)。
当サイトでは、「弁護士」「司法書士」に内容証明を依頼するメリット・デメリットや費用目安もご紹介しているので、行政書士に依頼する場合との違いについてはそちらもご参考ください。
☞内容証明を「弁護士」に依頼する場合のメリットや費用を確認する
☞内容証明を「司法書士」に依頼する場合のメリットや費用を確認する
行政書士に内容証明を依頼する場合の費用は?
行政書士に内容証明の作成を頼んだ場合の費用は、だいだい1万円~3万円前後です。
ただし、これはあくまで平均的な相場の目安であり、事務所によっては1件10万円を超える費用設定をしているところもあります。
安ければ良いというわけでもないので、行政書士事務所を選ぶ際には、費用だけではなく、その事務所の経験や専門性、特徴もチェックしながら選ぶことをおすすめします。
まとめ
ここまで解説してきたように、内容証明を行政書士に依頼することで、適切な内容で作成できる、相手のプレッシャーにつながるなど複数のメリットがあります。
また、弁護士と比べて費用を抑えやすい点や、過剰な警戒感を抱かせにくい点もポイントです。
ただし、裁判を望んでいる場合など依頼に適さないケースもあるので、そういった注意点も頭に置きながら、検討してみましょう。
なお、当サイトを運営している「ゆい行政書士事務所」でも内容証明の作成を承っております。
内容証明の送付を考えている方、お悩み中の方など、まずはお気軽にご相談ください。
☞ゆい行政書士事務所